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初めてのワークショップデザイン(入門編)

こんにちは、myonです。
勉強会やイベントなど、そういった「場づくり」に興味があり、ワークショップの企画を考える勉強会に参加してきました。今回は、その入門編をレポートします!

概要

目的

  • そもそもワークショップって、何なの?ということを理解する
  • ワークショップのコンセプトを考える時に軸になる考え方を学ぶ

そもそも、ワークショップとは?

普段とは異なるものの見方をすることで、あたらしい発想や気づきをもたらす学びと創造の方法。(昨今、単なるグループワークやブレストと定義されがちだけれども、それはちがうのです)

発祥は100年前。ハーバード大学で舞台学を教える先生が、「教えながら一緒に演劇の場をつくっていくのもおもしろいんじゃない?」と、始めたのがきっかけ。その後、まちづくりや教育現場、企業の中でも商品開発・人材育成・自己啓発などの分野にも拡がっていったとのこと。そのため、舞台学、都市学、デザイン学、経営学…など、様々な学問として扱われているそう。

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根底にある共通点

様々なシーンで実践されていますが、どこにおいても、下記4点が共通して根底にあるそうです。既存の考えをひっくり返したり、あたらしい価値を発見・発想したりすることが軸にある模様。

  • 批判性 既存の視点や従来のやり方を覆していく
  • 非日常性 普段とは異なる視点から何かをつくりだす
  • 協同性 参加者同士がコミュニケーションを通して価値をかんじる
  • 実験性 設計図や正しい解はなく、やってみることで得られる発見に意義がある 

ワークショップの種類

また、種類は下記3つに分類されます。意図する目的にあわせて、複合的に要素を組み合わせて考えて行きます。

  • 省察 暗黙の前提を問い直す
  • 創造型 新たな発想を生み出す
  • 高次学習型 ものの見方や能力を学ぶ 

コンセプトとプログラムを考える

前提を理解した上で、実際に企画を考えてみる設計について学ぶところからはじめて行きます!

コンセプト

まずは、活動目標と学習目標を考え、どういった塩梅にすればしっくりくるか?を行ったり来たりしながら企画していくべし。(どっちから考え始めてもOK)

活動目標
 ・参加者が普段取り組まないような非日常的な活動を考える
 ・あたらしいものを作り出す活動や表現遊びなどを考えると良い
 ・面白い素材道具お題ルールなどをヒントに
学習目標
 ・参加者にどんなことについて考えを深めてほしいか
 ・参加者に問い直してほしい暗黙の思い込みは何か 

プログラム

コンセプトが決まったら、プログラムを考えて行きます。

全体の流れ

物凄くざっくりまとめると、下記の流れが基本パターン。ちなみに、はじめに参加者同士が打ち解けて、程よくほぐれた状況になっておくとやりやすいので、導入部分のアイスブレークも大事なポイントだそうです "φ(・ェ・o) メモメモ

  • STEP1 導入 趣旨説明&自己紹介
  • STEP2 知る 情報収集&共有したりする活動
  • STEP3 つくる 個人またはグループで何かをつくる
  • STEP4 まとめ 成果の発表と振り返り 

point
まずはSTEP3の「つくる」内容から考え、それに必要な知る活動を設定。残りの導入、まとめは最後に考えるとやりやすい"φ(・ェ・o) メモメモ 

プログラムの種類

いろんなパターンがありますが、大きくわけると下記の種類があるそう。

  • 異視点観察型 何かの制約や文脈を通して日常を観察する(例:この会社で怪獣が出現するとしたら、どの場所?どういったことが起こる?」を考える)
  • 思考実験型 現実にないものを実験的に空想してみる(例:リラックスできるカフェを企画する)
  • 類推方言型 AをBに喩えて表現する(例:渋谷という街をレゴで表現してください) 

point
ワークショップは、先生から一方的に講義を聞くだけの形式ではなく、参加型のものが多いけれど、知識を取り入れ・新しい発想をするという両軸からアプローチするべく、上手な人ほどうまく講義を取り入れているそうです。

最近いろいろ勉強会等に参加するようになってきて、個人的にも、学びがあり、且つおもしろいものの方が自分の中に残りやすいなーと実感中

演習:小さいおっさんを探すの巻

「遊び」≒ワークショップ体験

企画の核となる部分を学んだ上で、実際の体験を通した演習へ。

今回は、小さい頃にやっていた鬼ごっこや砂遊びにも、自分達なりのルールや新しい発見(価値・意義を見出す)という点では、ワークショップの実現したいことと同じ…という観点から、“遊び”を通して実践する演習をやってきました。

お題:東京大学に生息している、小人がどのような遊びをしているのか見つけ、レポートすること

『夜にマグカップの陰に隠れてるちいさいおじさんを見たことあるんです』という発言をする芸能人をみTVで見たことありますよね?そうです、あれです。このお題をもって周りを見渡すと、木の茂みが、道路の溝が、壁に空いている穴が、これまでと違ったものに見えてくるという不思議。(これが異視点観察型)『小人はこういう特殊能力があるかも!』『何属性?』と、40程わいわいみんなで散策して、寸劇でレポートしました。

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企画意図や背景に思いを馳せる

単純にやっていて楽しかったため、みんなその場では夢中になっていましたが、大事なのはその設計と裏側にある意図を考えること。この演習は、“普段とちがったものの見方をする体験を体感してもらう”のが目的で、そのために、異視点観察型の体験演習を設計されている背景があります。

WEB上には、様々なワークショップレポートが上がっているのでただ内容を見るだけではなく、企画者はどういう意図でそれを設計しているか?を仮説立てしながらみていくと学びが多くておすすめ(安斎先生談) 

「どう感じるか?」は、自由

常日頃、『企画を考える時には、ユーザーが最終的にどういった状態になっているか、なっていてほしいかというゴールイメージをしっかり考えるようにすることが大事』と、口酸っぱく言われてきた経験がありますが、ワークショップではそれをやらないそう。
あたらしいものの見方を提案し、それを通してどう感じるかは相手の自由(体験して、『やっぱり●●の前と同じ方がいい』となったなら、それも価値)という視点が、自分にとってはあたらしい気付きでした。これすごく素敵!