マーケティング超初心者が教わった市場分析でよく使う4つのフレームワークmemo

こんにちは!

引き続き、自分の知識の幅を拡げるべく、今回は超初心者向けマーケティング勉強会に参加してきました。きっとマーケティングを少しでもかじったことがある方からすると、「え?そんなの知ってるけど…」という基本の“き”だと思いますが、教えていただいたことを忘れないように、自分用の覚書として書き留めておきます。

 概要

  • 渋谷ヒカリエ8階
  • 6月10日(水)19:30-21:00
  •  講師:フロンディア株式会社 伊藤先生
  • 市場分析についての初心者向け講座

前提

市場分析と言われてもいまいち不明瞭でよくわからないため、億劫になりがち。その理由として特に多いのが以下らしい。

  •  目的やアウトプットイメージがつかない
  •  どのようなデータが必要か分からない
  • 分析する方法はどれが最適なのかわからない

今回の勉強会では、目的によって使いやすい&よく使うフレームワークを教えていただきました。

アジェンダ

  1. 概論(位置づけ、目的、3つの視点)
  2. 4つの代表的な分析フレームワーク
  3. 市場分析のまとめ方と手早くまとめるコツ 

1. 概論(位置づけ、目的、3つの視点)

マーケティング戦略策定プロセスは、「Segmentation」「Targetting」「Poshishoning」「4P(Product、Price、Place,Promotion)」という4つのステップに分かれています。ステップは4つあるけれども、大きく分けると「分析」→「立案」→「実行」という3点に落とし込めるそう。 

市場分析って、どんな時にやるの?

市場分析を行う想定シーンはざっくりわけて下記の2つ

  • 短期的な戦略・企画立案
  • 中長期的な戦略・企画立案
 短期的な戦略・企画立案

下記を作成する際に、新規参入の可否判断、アイディア出しの方向性(トレンド、競合戦略など)を考えるために行う

  • 新規事業への参入
  • 新商品の開発計画作成
中長期的な戦略・企画立案

下記のような、中長期にわたる計画を考える際に、今期の良かった点、悪かった点など、既存の課題を洗い出すために行う

  • 既存事業の年間計画作成 

市場分析の視点

大きくは、二つに分かれるとのこと。

  1. 外部環境分析
  2. 内部環境分析 
1. 外部環境分析

外部環境分析には、下記2つのものがある。 

情報参照元ニュースや学会調査資料、●●白書など 

情報参照元:専門誌・見本市・POSデータ(日々の消費データ)・リサーチなど 

 2. 内部環境分析
  • 自社の強み・弱み

情報参照元:販売データ、リサーチ、お客様の声 など 

 2. 4つの代表的な分析フレームワーク

金融~生活消費財メーカー~外資系旅行会社など、多岐に渡る業種でマーケティングを実践してきた先生曰く、世の中にはいろいろなフレームワークがあるけれども、特によく使う&使い勝手がよい代表的なものは下記4つだそう。

PEST分析

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  • マクロ環境分析を行うためのフレームワーク
  • そんなに使用頻度は高くないが、中長期戦略立案などを考える際に使う(世の中の流れを3-4年くらいでチェックした上で、長期計画を考える)
  • 書きだした上で、マクロ要因の環境仮説を立てる
  • ポイントはそのマーケットが伸びるのか縮小するのか?どうなるのか?をまとめていく
  • とにかく一気に書き出してみて、最後に3つにまとめる(MAX3つまで)
  • 現在の課題・とりまく環境を整理した上で、立案する 

3C分析

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  • 企業の事業を自社、競合、市場/顧客(Custmer&Market)の観点から分析する
  • 新商品やサービスの企画を行う際に使う(自社がもっていて顧客ニーズがあり、競合がもっていない部分はココだから、それを打ち出していこう!といった企画立案の時に使うイメージ)

※メーカーなど、シーズン毎に新商品が出る場合はよく使うらしい

 SWOT分析

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  • 自社の強み・弱みといった内部要因と、市場や顧客獲得の機会、脅威といった外部要因をマトリックスとして分析するツール
  • それぞれ1つずつ「強みを生かした成長ポイント」、「取り組むべき課題」を1つずつ出す
  • アメリカで教えているSWOT分析は全てを掛け合わせて書きだす方式だが、最低限で絶対はずせないこの2点だけは書きだしておくとよい

 Five Force分析

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  • 業界構造を把握するのに適したツール。企業をとりまく5つの側面(競合、売り手、買い手、新規参入者、代替品)から分析する
  • 中長期計画や新規事業参入判断などをする前に行う
  • 記載する順番は、競合→買い手→売り手(供給者)→新規参入者→代替品 
POINT
  • つい高をつけがちなので要注意
  • 全て「高」を付けてしまった場合、改めて違う切り口でマーケットを見る視点を持つ(「違う側面を切り取り、こうすれば強く打ち出せるね!と視点を変えてみるとよい) 

 3. 市場分析のまとめ方と手早くまとめるコツ

次の2ステップで進めると、まとめやすいとのこと( ..)φメモメモ

STEP1 どのフレームワークでまとめるか決める

何のためにその分析を行うのか?を考えた上で、どのフレームワークを使うか決める

STEP2 まとめる

  1. 逆張り
  2. グループワークで意見だし
1. 逆張り

まずは完璧を目指さず手元や身の回りにある情報を元に仮説を描きだしてみる。そして一旦結論まで出してみて後で裏付けデータを探す

2. グループワークで意見だしする

5-6人くらいの人数で実施すると、ちょうどよいらしい。アイディアの漏れが少なくなり、重複する意見は誰しもが感じている課題であることが分かるのがグループワークの利点。また、一気に課題の共有ができるのもメリット。  

使いこなせてこそのフレームワーク

というわけで、目的別フレームワークは分かったのですが、具体的にどういった方法でリサーチし、どの情報を選び、どういった条件で目的に合致したものをアウトプットするか?を考え、やってみることが大事ではないかと個人的には思っています。実際に使いこなせてこそ価値があるものだと思うので、もう一歩がんばります…!