2019年→2020年の宣言

今日は旧暦の新年!ということで、遅れてやってきた新年宣言を書き出していきたいと思います。まずは、2019年の振り返りから。

2019年の振り返り

これまで私は、”一人で3部署兼務が当たり前”という世界で生きてきました。内部統制もリスクマネジメントもコンプライアンスも、なんでも全部自分でやる。もちろん一緒にやってくださる関係部署の皆さんはいるものの、「その担当は自分」という風に仕事をしてきました。
そこから一変して、とある1部署専任になることが決まった2019年度下期。同じ部署で一緒に仕事をしてくれる方が入社を決めてくれたり、一人から「チームで仕事をする」という環境に身を置くようになりました。
たくさんの方が関わってくれたおかげで成り立っていることは変わらないけれど、自分の立ち位置が変わってきたように思います。

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2020年の宣言

この一年は、これをやります!

全体を見てつなぐ

今年はまた仕事の勉強を再開します!専門知識も持ちながら、いろんな場面で会社組織の魔法陣を整えることをやっていきます。
いつもいろんなことがあるけれど、それをみんなで連携できたらいい。

それぞれに、できること・できないことがある。役割はある程度明確にあった方がいい気がするけど、大事なのは目的地を同じくして進んでいくことな気がする。目の前の物事や誰かをいい・わるいとせず、そのままのことを見て、明らかにし、必要なパスをつなげるといいなと思う。

たのしいを持ち込む

むずかしいことをシンプルに。ややこしいこともたのしい。”話聞いてると、それめっちゃ楽しそうだよね”と周りが言いたくなる。
そんな風にやる。

バランスをとる

いろんな方面にバランスをとる。虫歯も治療するし、仕事もプライベートも楽しくやる。空いたスペースに新しいものが入ってくるっていう法則があるらしい。軸はしっかりとおきながら、詰め込みすぎず、余白を意図的につくる。「何にもしない」もやる。

 

というわけで、一通り書き出してみましたが、

新しい一年を、たのしい!一年に!!!

2018年→2019年に向けて

毎年恒例の振り返りと抱負、少し遅くなりましたが、アップします。

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2018年の振り返り

とにかく一年を通して、常に必死でした。
仕事で向き合うことになったのは、新しい領域ばかり。新しい知識をインプットしながら、試行錯誤してそれを形にし続ける毎日。一方で、これまで回してきた日常業務をどこかへ渡せるでもなく、それらを守りながら必死に走りきったのが2018年でした。

組織も同じ。みんな違う部署で、それぞれにふんばっている姿を見てきました。
でも、全体的になんだかちぐはぐで、うまく連携できていない場面も多かったような気がする。
「誰が」「何を言った」
そんなことに私自身も振り回されたし、みんな自分の聞きたいように解釈した。
つい、「あれは間違っている」「こうあるべきだ」そんな意味づけをしてしまう。
大切なのは、今どこの地点にいるのかを理解すること。そして、一緒にゴールを目指したい仲間と一緒にその地図を仲間に見ながら進むこと。
それが2018年の学びでした。

 

2019年に向けて

インドのすごい人が予言したとかいう2019年のキーワードでお送りします。

拡大

去年までは、細かい部分に集中する個人作業の時間がとても長かったです。

今年は拡大して、全体を見れるように。そして、詰め込みすぎないようにします。新しいものを入れるには、余白がいる。

バランス

1点に寄りすぎず、バランスをとる。大体気持ち悪いくらい極端にやりがちです。
仕事ばっかりしてきたので、今年は親友やいろんな人に会いにいこう。

共創

英語で書くと、「Co-creation」。検索しました。

共創とは、異なるグループが共同することで、さまざまなイノベーション・アウトカムを目指す活動のこと

なるほど、これ自体、みんなで作ることが大事なやつだった。模索中ですが、分断されたものがうまくつながるようにしたい。

 

大事にすること

ひとつひとつ別々の出来事で、全然関係ないようなことも、どこかでその要素がつながる瞬間がある。そんな場面をたくさん見つけられるように、自分の感覚とセンスを大事にする。

 

…以上、書きなぐりメモでした。2019年も、どうぞよろしくお願いします!

2017年の振り返り

「2016年の振り返り」以降、全くブログを更新していませんでしたが、満を持しての2017年振り返り、行ってみたいと思います。    

               

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全社でひとり大異動する


「もう異動があるって聞いても、驚かないよ。ありすぎでしょ」と言われた2017年。サービス事業→広告事業→コーポーレート(今ここ)への大異動がありました。途中、3部署兼務になるなど、未知の領域に突入して1日4000字の議事録を書いた時期も。こんなに全社大異動した人はおそらくいないはずです。いい経験をさせてもらいました。

 

みえる面積が拡がる


今の場所で新しいものを見つけ、次の場所へ移る…と、クエストのように一歩ずつ進んできました。事業部が変わると扱うモノも関わるヒトも変わる。自ずと管理方法もかわる。お金の管理に携わると、それらがよく見えておもしろかったです。
こういう仕事は一見事務作業のように見えがちですが、かなり状況把握と管理能力が問われます。大量の案件を一気に応対する環境にいたので、動体視力が高くなりました(どういうこと!)

 

容積を拡げる


また、バックオフィスを一手に取り纏めるコーポーレートへ異動してからは、これまで"事業部×売上"で「面」を見ていた視点に、もう一つ縦の奥域を加えて、目線を拡げていくことになりました。
縦軸は、法的な観点だったり、公の決まりごとだったり、会社の規定だったり…時によって様々な基軸になります。その線は無数に存在し、カクカクしている多角体ではなく、全部繋がって会社を守る大きな魔法陣です。なにも起こらなければ、きっとみんな知らないままかもしれません。でも、うまく繋がるように少しずつ描いていきます。

 

2018年に向けて


「集中と分散」で進める


目線を拡げていく中で、"「集中」と「分散」が大事だよ"と、今の上司からアドバイスをもらいました。これまでとは違って、向き合う課題の大きさが「会社全体で掲げている大目標」と、一気に大きく・重くなったからです。仕組みは仕組みで大事だけれど、それを一緒に動かしてくれるひと達がいないと進まない。私ができることはなんでもやるので、一緒に力を貸してください!

 

楽しい仕事をする

新しいことや大量にある仕事を目の前にすると、忙殺されることも。どんな時でも、自分でアレンジしてみたり、しょうもない笑えるポイントを見つけたりするのを忘れないように書いておこう。

 

からだに気をつける


余談ですが、2017年は謎の頭痛や目痛や熱がでたり、年末年始は目や腹痛で吐く…という例年にない最高にデトックスな年でした(›´ω`‹ ) ゲッソリ 健康大事

 

…というわけで、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

2016年の振り返り

いつもは参加した勉強会やワークショップの記録としてブログを使っていますが、今日は2016年の振り返りについて綴りたいと思います。

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点と点がつながる

今年のはじめは、うちの会社が運営しているメディア編集部チームにいました。それ自体もこれまでやったことのない領域の仕事でしたが、その時期やっていたお金まわりの管理業務が評価され、次は事業部全体の管理をやってほしいという流れに。

「主務は事業部の出納管理で〜」と言われていたのですが、エンジニアやデザイナー・ディレクター陣がサービス作りに専念できるようにと、他業務を巻き取りまくっていたところ、何だか法務・総務的な仕事も集まってくるようになり、逆にそちらの部署からも相談をいただくようになりました。

なんとか事業部の体制が整ったかなあ、というところで、「じゃあ、次は事業本部全体みてほしいんだけど。で、次は他事業部にある管理室と兼務で」…と、仕事の領域がどんどん拡大していきました。

そして、実は、普段の仕事と並行して、自信がないExcelやPPTなどを外部の勉強会で補充ながら進めていきました。ただの知識だけで終わらないようにしたいと思っていたら、その後PL作成(コスト面だけ)やLTへの登壇など、実践するチャンスに恵まれたのもありがたかったです。

とにかく、人・情報・機会など、いろんなところにちらばったそれがうまく繋がり、わたしもそれを繋げに行った一年でした。

流れをととのえる

きらいものは「停滞」。滞りを取りのぞいて、きれいな流れをつくるのがすきです。
今年は、事業部で流れが滞っている部分を解消して、きれいに進むように意識してやってきました。稟議の書き方、社内便の使い方、利用システム・ツールの管理方法、業務委託契約の結び方など、小さなことから大きなことまで運用方法・ルールを踏まえ、全てフローをまとめまくりました。スッキリ。

ちいさな気配りを添える

「あ!経費精算しないと!」
「そろそろ、経営会議の附議資料準備する時期だなー」
「年末年始のお休みカレンダーはここにあるよ」
大事な時に間に合うように、折に触れてリマインドするようにしてきました。リマインド魔。わたしのカレンダーにはいろんな人の予定を登録しているため、スケジュール帳がいつもレインボーカラー。すっかり色で誰の予定か見分けられるようになりました(きっとどこかで役立つと期待)

まとめ

「仕事なにやってるの?」と聞かれると、「えーと、これとこれとこれやって…」と、はっきり答えられないくらい色んな分野に携わらせていただきました。そして、自分一人で完結するものはほとんどなく、まわりと連携することではじめて形になる仕事。一年を通して、自分のすきなことと強みがわかったのが何よりの収穫でした。

サービス事業本部・事業管理室をはじめ、法務・総務・経理のみなさま、いつもありがとうございました。2017年もどうぞよろしくお願いします!

じぶんの武器を見つける方法

実は、こっそり生まれて初めてのLTに参加してきました。自分なりにがんばって話してきたので、その記憶をしたためておきます。

概要

「港区100人カイギ」とは?

富士通デザインが手がける、「HAB-YU」という場を活用した人と人がつながるプログラムです。HAB-YUとは、人「Human」・地域「Area」・企業「Business」(=HAB)を多種多様な方法で「結う」(=YU)ことを意味するんだそう。(最近、「君の名は」を見たせいで、HAB-YUロゴが組み紐に見える…)

港区で働く人々が毎月何人か登壇して、100人までバトンをまわそう!というイベントです。

「100人カイギ」リレーの登壇者たち

資生堂の研究者から華道家、脱サラして水タバコBarを立ち上げた方など、職種もさまざま。個性豊かな方々が登壇されました。
かくいう私は、超一般的な総合職。逆に、専門職じゃない自分が歩んできた道について、発表してきました。

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発表内容:「じぶんの武器を見つける方法」

今回発表したのは、〝WILL〟〝CAN〟〝MUST〟を全く言葉にできなかった私が、紆余曲折しながら〝CAN=じぶんの武器〟を探ってきたお話。

やり方

武器を探りあてるまでの進め方を、ざっくりまとめてみました。

  • STEP1 理想像を書き出す
  • STEP2 新領域に挑戦する
  • STEP3 成果を発信する
  • STEP4 全力でやり切る 

STEP1 理想像を書き出す

まず、モヤモヤしているなら、どうしたいのか?を書き出してみます。(
「これぐらいでいいかな」と自分で自分に限界を設けてしまいがち。本当にこんなこと書いていいのかな?くらいの壮大な夢でOK)

書き出してみたときに、わたしは営業とは違う分野の仕事をやってみたいと思い始めました。でも、これまでの実績もないからすぐに任せてもらえない。上司や周りに納得してもらうために、ここからアクションを開始していきました。

STEP2 新領域に挑戦する

実績をつくるべく、片っぱしから自分の興味ある分野に首を突っ込んでいきます。社外の勉強会へ土日に参加するなら、誰からも文句は言われません。そうすると、本当に興味があるのか?それが向いているのか?好きか?いろんなことが分かってきます。
また、社内でも、やさしい上司をみつけて頼み込んでみると、今の業務をやりながらであれば、ほんのすこしだけなら任せてもらえることも。

ちなみに、私は自分が書いた社外勉強会のブログ記事がきっかけで、記事の編集という仕事を任せてもらうようになりました。

STEP3 成果を発信する

何か挑戦したら、学んだことを必ずまとめて成果物にしていきます。とにかく、見える形で、正しくアピールすることがとても大事。

私自身、上司との面談、SNS上での発信、社内掲示板に知見をアウトプットする…などなど、いろんな局面で発信しました。やりっぱなしにせずに振り返る意味でもとても大きな意味があったと実感しています。

STEP4 全力でやり切る

もしも、自分の頑張りが認められて、新しい領域の仕事を任せてもらえるチャンスがきたら、どんなことでもしのごの言わずに全力でやりきります。大事なのはまわりの信頼を勝ち取ること。

私は、編集業務と同時に任せてもらったお金の管理まわりの仕事が評価され、実はいま事業部全体の出納管理・法務/総務とのハブになる連結役をやらせてもらえるようになりました。 

「なぜ上手くいったのか?」を考える

ふと、新卒の頃に事業部長がくれた一言を思い出しました。「なぜ上手くいかなかったかを考えるのは大事。でも、なぜ上手くいったのかを考えるのはもっと大事なんやぞ」と。忙しいくてつい見過ごしがちですが、ちゃんと時間をとって振り返るのは、やっぱり大切だなと噛みしめました。

こんなきっかけをくれたリコーの大江さん&素敵な場を作ってくださった高嶋さん、ありがとうございました!そして、三連休中にも資料作成にアドバイスをくださった上司のなかじさんに心から感謝です…!

Excelで財務モデルとPLシミュレーションを作ってみる会_ver2

少し前になりますが、、「あと2回くらい作ったら、自分で収益計画が作れるようになりますね」という先生のコメントを素直に信じて、第二回収益計画シミュレーション会に参加してきました。学んだこと・視点を忘れないように、ここに記します。

概要

 

シミュレーション作成の基本

myoncy.hatenablog.com

 収益計画の作り方は、前回と同様です。必要数字を集め、複数のケースを設定したシミュレーションを作っていきます。

収益予測をつくる時に見直すべき4つのポイント

作るのが2回目だからこそわかったことを踏まえて、大事なポイントを整理します。

1. 数値入力方法に気をくばる

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Excelでシミュレーションは、ひとつひとつの数値入力の集合体で成り立っています。そのため、小さな歪みが全体に影響を与えます。過去の平均値を今後10年間の推移で使用する場合、「ベタ打ち入力」よりも、左隣の数値を参照する形でひも付けするべし。元が「103.1%」のものが「103%」になると、数年で大きなズレになってしまうためです。 

2. 「相関」は関係なさそうなもの同士をみる

例えば、「売上」と「国内たばこの売上」は、関連性があって当たり前。相関図を作っても意味をなしません。逆に、売上を構成している「販売数」と「単価」など、一見関係がなさそうな項目同士を確認するために使うと、売上拡大のドライバーとなる要素が明らかになって有意義な相関分析になります。(わたしは力一杯相関図を作りまくって疲弊しました( ˘ω˘)スヤァ) 

3.  数値をなじませる

みんなの想いと勢いをそのまま数字にのせると、現実味のない数値になりがちです。「いやいやいや!これ業界No1すでに抜いてるから!」、「こんなに低かったら、そもそも伸びないよ!」etc…

規模や推移傾向は、他社実績と過去比較しながらぐっと俯瞰するべし。そうすることで数値に妥当性を持たせられるそう。業界軸&時間軸をもって、どれだけ数字をなじませられるかがセンスの問われるところです。

4.  最終的な未来図は数字でみせる

先生曰く、すべてのシミュレーションの最終的な考察まとめは、数値で終えるというのがセオリーとのこと。「この施策をやると、こういう画が描けますね」と最後に整えるとキレイにまとめることができます。

 

今回は、グローバル企業であるJTでシミュレーションを作成。資料の順番にアラがありましたが、全体の流れと見るべきポイントが分かるようになってきたことが実感できました。

情報を整理し、読み解くこと

もともと、この講座を受講したのは、「Excelがもっと使いこなせたらいいなあ」というふんわりした気持ちがはじまりです。作った資料が「わかりにくい」と言われた過去から、ExcelもPPTもずっと嫌いでした。 

まわりにいる人々の中で抜群に資料がわかりやすいのはデザイナー陣。それは、図でみせるやり方をわかっているからだと思っていました。でも、そんな人々にアドバイスをもらい、インフォグラフィックピクトグラムの本を読んだり、聞いたりした結果、どうやらすべての起点は「情報を分解して整理する」ところに着地しました。

今回の講座もそうですが、収益計画を考える際の、「売上や費用の構成要素を程よい粒感で分解する」、「資料に落とし込む際にどの要素で並べるかを考える」…など、これらの前提には〝情報を整理する〟という段階があります。発表会資料を作りながら、ここ2年間で1000テキスト以上ごまごまとしたメモをとって練習してきたことは、少なからず身になったと実感。 

ただ、それだけではなく、時間や業界といった第三の視点を加えて見ることで、数字を奥行きのある目線で読み解けるんだということが分かりました。次はこの新しい視点もアップデートします٩( 'ω' )و!

Excelで財務モデルとPLシミュレーションを作ってみる会

今年度から今まで業務が一変し、「P/L」のLost部分を管理する仕事をしています。ざっくり言うと予算管理の一端を担う仕事ですが、できれば全体像も理解できるといいなあ…というわけで、自分でそのシミュレーションを組み立てる勉強会に参加してきました。夜な夜な悶絶しながら作り上げた気持ちと、そのやり方を忘れないように、ここに記します。

概要

ビジネスシミュレーションとは?

その企業・サービスの売上・収益構造を理解し、今後の収益予測を算出するシミュレーションのことです。プロジェクトを管理している責任者や経営者達が、日々目をこらして見ているだろう今後の収益予測。

どうやって作るの?

組み立て方

  • STEP1 必要情報を収集する
  • STEP2 収益構造を分解する
  • STEP3 過去実績をまとめる
  • STEP4 財務モデルを作る
  • STEP5 検証ケースを設定する 

STEP1 必要情報を収集する

企業の情報は様々な場所に散らばっています。ホームページ、決算書、アニュアルレポート、ファストブック、etc…。まずは現状を把握するべく読み漁るべし。
何で売上を作っていて、今後どうしていく方針なのかがわかると、仮説が組み立てやすくなるので、それをメモしながらとにかく読みこんでいきます。ここだけで私は4時間かかりました。 

STEP2 収益構造を分解する

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ざっくり仮説を作ったら、売上を構成しているものを細かく分解していきます。まずは、事業や分類で分け、それを算出するために必要な構成を書き出します。例えば、アパレルの売上なら「客単価×客数」という数式で算出。そんな風に、要素レベルまで細分化していきます。 

STEP3 過去実績をまとめる

なんとなく仮説をもとに収益構造が分解できたら、それを確認するためにExcelを開きます。表に過去実績数値を反映した上で、どの要素が売上に連動しているのか確認するべく、それぞれの数値同士で「相関」の度合いを確認していきます。

要注意ポイント

STEP2とSTEP3を、行ったり来たりしながらキレイに整えていきます。とにかく、公にされている数値を見つけるのだけでも超絶時間がかかります。近道はないので、わりと胆力が必要です。自分の勘と仮説をたてられそうな要素を見つけて、道を切り拓きましょう。ただひたすらがんばるメソッドです。 

STEP4 財務モデルを作る

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ここまでくると、Excelの表が埋まってきて、ちょっとテンションがあがります。さらに過去実績と同じ数値を参照する箇所をガーッと埋めて、一気にスッキリ。且つ、だいたい相関がわかった状態なので、「数字どうしようかなー」とニヤニヤできるようになります。 

STEP5 検証ケースを設定する

今後そのビジネスがどうなるのかを検証するために、3つのケースを設定します。うまく行った時とそうでない時を踏まえてどんな状況にも対応できるよう予め見立てを作っておきます。

  • 楽観ケース
  • 普通ケース
  • 悲観ケース 
要注意ポイント

楽観ケースを設定する際に注意するべきは、その「伸び率」。気持ちよく伸び続ける成長比率を全てそのまま反映してしまうと、パッと見凄そうに見えて現実味のない妄想になってしまうことがあります。(わたしの場合はそうでした。)なので、あまりにも数値にリアリティがない疑惑が浮上したら、同業他社の数字と比較して妥当性を確認したほうがいいかも。 

ビジネスシミュレーション:「株式会社 ファーストリテイリング


今回の課題企業は「株式会社 ファーストリテイリング」。アパレルは収益構造がわかりやすいので、作りやすいそう。 

 

備考
  • 本当は収益構成を「売上=客単価×客数」としたかったのですが、数値データがなかったため、「店舗数×一店舗あたりの店舗数」という形で分解しました。
  • 最後の収益推移グラフが、楽観ケースでかなりアグレッシブな成長を描いてしまいました。
  • みなさんお手元で、ぜひ作ってみてください! 

手を動かしてはじめて「目線」と「感覚」がわかる

この発表会は、もともと「Excelを使ったビジネスシミュレーション作成講座」の派生版でした。本講座を受けたのは一ヶ月以上も前。正直、その時頭に詰め込んだはずの知識はすっかり抜け落ちていたため、とにかく手探りで先生のお手本とにらめっこする日々。本当に(遠い目)めちゃくちゃ大変でした。 

実際に作ってみて、「百聞は一見にしかず」だと痛感。自分で手を動かし、考えることではじめてわかる感覚があります。「何が収益を伸ばす鍵になるのか?」「そもそも収益構造を見るにはどこをみるべきか?」…その視点・感覚を知ったことが、一番の収穫でした。 

余談ですが、「もう、どんな質問がとんでくるかわかんないから!こわいから…!」と、用意していた大量のメモは全く使うことなく、こっそりお蔵入り。あたたかく聞いてくれたみなさん&くまのさん、ありがとうございました:)!