少し前になりますが、、「あと2回くらい作ったら、自分で収益計画が作れるようになりますね」という先生のコメントを素直に信じて、第二回収益計画シミュレーション会に参加してきました。学んだこと・視点を忘れないように、ここに記します。
概要
- 日時:2016/7/21(木)
- 場所:スマートニュース株式会社
- 講師:熊野整さん
- 内容:ビジネスシミュレーション発表会
- 熊野整がExcelのプロフェッショナルを育てる | エクセルセミナー.jp
シミュレーション作成の基本
収益計画の作り方は、前回と同様です。必要数字を集め、複数のケースを設定したシミュレーションを作っていきます。
収益予測をつくる時に見直すべき4つのポイント
作るのが2回目だからこそわかったことを踏まえて、大事なポイントを整理します。
1. 数値入力方法に気をくばる
Excelでシミュレーションは、ひとつひとつの数値入力の集合体で成り立っています。そのため、小さな歪みが全体に影響を与えます。過去の平均値を今後10年間の推移で使用する場合、「ベタ打ち入力」よりも、左隣の数値を参照する形でひも付けするべし。元が「103.1%」のものが「103%」になると、数年で大きなズレになってしまうためです。
2. 「相関」は関係なさそうなもの同士をみる
例えば、「売上」と「国内たばこの売上」は、関連性があって当たり前。相関図を作っても意味をなしません。逆に、売上を構成している「販売数」と「単価」など、一見関係がなさそうな項目同士を確認するために使うと、売上拡大のドライバーとなる要素が明らかになって有意義な相関分析になります。(わたしは力一杯相関図を作りまくって疲弊しました( ˘ω˘)スヤァ)
3. 数値をなじませる
みんなの想いと勢いをそのまま数字にのせると、現実味のない数値になりがちです。「いやいやいや!これ業界No1すでに抜いてるから!」、「こんなに低かったら、そもそも伸びないよ!」etc…
規模や推移傾向は、他社実績と過去比較しながらぐっと俯瞰するべし。そうすることで数値に妥当性を持たせられるそう。業界軸&時間軸をもって、どれだけ数字をなじませられるかがセンスの問われるところです。
4. 最終的な未来図は数字でみせる
先生曰く、すべてのシミュレーションの最終的な考察まとめは、数値で終えるというのがセオリーとのこと。「この施策をやると、こういう画が描けますね」と最後に整えるとキレイにまとめることができます。
今回は、グローバル企業であるJTでシミュレーションを作成。資料の順番にアラがありましたが、全体の流れと見るべきポイントが分かるようになってきたことが実感できました。
情報を整理し、読み解くこと
もともと、この講座を受講したのは、「Excelがもっと使いこなせたらいいなあ」というふんわりした気持ちがはじまりです。作った資料が「わかりにくい」と言われた過去から、ExcelもPPTもずっと嫌いでした。
まわりにいる人々の中で抜群に資料がわかりやすいのはデザイナー陣。それは、図でみせるやり方をわかっているからだと思っていました。でも、そんな人々にアドバイスをもらい、インフォグラフィックやピクトグラムの本を読んだり、聞いたりした結果、どうやらすべての起点は「情報を分解して整理する」ところに着地しました。
今回の講座もそうですが、収益計画を考える際の、「売上や費用の構成要素を程よい粒感で分解する」、「資料に落とし込む際にどの要素で並べるかを考える」…など、これらの前提には〝情報を整理する〟という段階があります。発表会資料を作りながら、ここ2年間で1000テキスト以上ごまごまとしたメモをとって練習してきたことは、少なからず身になったと実感。
ただ、それだけではなく、時間や業界といった第三の視点を加えて見ることで、数字を奥行きのある目線で読み解けるんだということが分かりました。次はこの新しい視点もアップデートします٩( 'ω' )و!